2016年10月31日月曜日

治安がよい台湾で迷子になる

台湾は治安がいいとは言え、初めての海外生活には不安はつきもの。護身用として八徳ナイフを常に携帯していた。幸いなことに、これまで取り出さなければならない場面に遭遇したことはなく、野外での飲み会でワインがあってもワインオープナーがないときに重宝がられたことくらいだ。



台湾での必携グッズは、上記のナイフ以外には
・ポケット辞書
・筆記用具
・台北の広域地図
・バスの路線図ガイド
など。
特に筆記用具はすぐに出せるようにしておいた。漢字で書いてもらえたら大抵の意味がわかる。書いてもらっても意味がわからない漢字は辞書で調べた。

私は170cmと大柄なので、基本的に危ない目に遭うことは少ないが、台湾に住み始めてすぐのころに一度だけ、夜の台北で迷子になったときは身の危険を感じた。

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台北駅のあたりで買い物をしたあと、アパートまでの一駅分の切符代を浮かせようと思い、歩いて帰ることにした。
台北駅から中山駅まで。地下道も通じているし、中山北路を見つけられれば、あとは通り沿いにまっすぐだ。
三越ビルやヒルトンホテルなどのランドマークを確認して歩き出したはずが、どうやら方角を見誤っていたようだ。夜ということもあって、方向感覚が昼間と違ったのだろう。歩けど歩けど知った場所に行きあたらない。まったく見知らぬ夜市に歩き着いたとき、やっと道に迷ったことに気づいた。
しかたないのでタクシーを拾う。初めて一人きりでタクシーに乗った。「夜中に女性一人でタクシーには乗らない方がいい」と台湾人でも気をつけているのを知っていたので、本当にドキドキしていたのだが、無事帰りつくことができた。

ラッキーをありがたいと思った。
台湾はおおむね治安がよい。カフェで席をとるために荷物を置いておいても置き引きに遭うことはない。日本と同じ感覚でいられる。
だが、まれに凶悪な犯罪も起きる。
2014年5月の 台北地下鉄通り魔事件 は記憶に新しい。
台湾日本人女子大生殺人事件 では、1990年に一人旅を楽しんでいた女子大生がタクシー運転手に殺害された。
1997年には歌手の白冰冰の娘 白曉燕 が誘拐殺害されている。台湾史上最大の誘拐事件と言われている事件だ。

知らない人の家に泊まる、不用意に個人情報をあかすなど、犯罪を誘発する行為も慎むべきだろう。
どこの国でも治安がいい場所と悪い場所がある。日本と同じ感覚だ。

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台湾でタクシーを利用するときのコツ。
ホテルの名刺があるならそれを見せる。
行き先の住所がわかるなら、書いたメモをそのまま見せる。番地まで最初に全部伝えた方が親切だ。
台湾の住所は「通り名+番地」となっていて、通りの左右で偶数・奇数が分かれている。
例えば老爺酒店の住所は中山北路二段37-1號で、中山北路を北上する右側に位置している。ホテルの並びの番地は全て奇数だ。
タクシー乗ったら、嘘でもいいので携帯で誰かにかけるフリをする。「いまタクシーに乗ったから、あと10分くらいで着くと思う」とかなんとか。日本語でも構わない。運転手に聞こえるように言う。見送ってくれる台湾人がいるなら、「着いたら電話して(LINEして)」と乗り込んだあとにわざわざ中国語で言ってもらうのもいい。犯罪防止策はいくらやってもやりすぎにはならない。

飛行機の乗るときに、八徳ナイフをうっかり手荷物で持ち込んだことが何回かある。
搭乗時間まで余裕があるなら、チェックインカウンターに戻って、預け入れ荷物扱いにしてもらって、到着空港で受け取ることができる。
台湾では、市場で量り売りしているフルーツを買って、自分でカットして食べた方が、安く新鮮なものが食べられる。

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袖珍字典
ㄒㄧㄡˋㄓㄣ ㄗˋㄉㄧㄢˇ


ポケット辞書





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2016年10月28日金曜日

それぞれの車内での過ごし方

電車内、バス車内で通話する台湾人。日本ではマナー違反とされているので最初は面食らった。でも、いつでもどこでも電話できるのが携帯電話のいいところ。1年も過ぎないうちに台湾人の使い方の方が当たり前なのでは?と思うようになった。



中国語の会話は、中国語を解さない人からすると口ゲンカをしているように聞こえる。
口調が強いし、「は!?」「あ!?」と聞き返すからだろう。日本ではケンカを売るときにしか口にしない音だ。
ケンカしているように聞こえるけれど、実際は「昨日買った大根安かったわ!」「あ、そう!どこの市場で買ったの!?」といったことを話していることが多い。
日本語の「は!?」には「あなたはいま常識がないことを言っていますよ」という意味を含んでいるが、中国語では本当にただ聞き返しているだけ。ここでも「察する」文化が影響している。

普段は大声でも、車内での通話はそれなりにボリュームを落としてしゃべる。
「誰かの迷惑を考えて」というよりは、うちうちの話を聞かれたくないという感じだと思う。

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日本で車内通話をご遠慮いただくようになった背景には、流通当初の顧客であったヤ○ザ屋さんが車内でがなるようにしゃべるのをやめさせるために一律禁止にしたという大人の事情がある、と聞いたことがあるが嘘か本当かはわからない。
そういう背景がないのであれば、車内での通話を禁止する道理もないのかもしれない。

日本人は良くも悪くも他人を気にする。
他人の要求に全力で応えることをを「おもてなし」と言い、
他人を自分の常識で判断すると「あいつはKY」になる。

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リロバケーションズ

台湾では、車内で誰かが通話していても、目くじらを立てて怒るような人はいない。なぜなら、それぞれがそれぞれのことをしているから。
音楽を聞いていたり、ゲームをしていたり、友達をおしゃべりをしていたり。台湾人は移動中に本を読む人はとても少ない。背筋を伸ばして目を閉じ、長めのお数珠を握って繰っているおばさまもいる。空き時間を利用して念仏を唱えているのだろう。
台湾人は良くも悪くも他人を気にしない。


黑道
ㄏㄟ ㄉㄠˋ


ヤ○ザ屋さん





 

2016年10月27日木曜日

運行ダイヤがない台湾のMRTとバスに乗るとき

台湾のMRTとバスには時刻表がない。
「ラッシュ時は5〜7分間隔」程度の表記。来たら乗る。とても単純。
東京のような複雑な乗り入れがないから、厳密なダイヤを決める必要性がないのだろう。



いつだったか、木柵線に乗るためにホームで待っていると、到着した車両が全体的に混んでいた。日本人だったらぐいっと身体を押し込んで乗り込む場面だが、私の前に並んでいた男子生徒数人は、それを見送って 下一班 に乗ることにしたらしく、私の前でとうせんぼする形になった。私は男子生徒の間をすり抜けて日本風に乗り込んだ。
5分も待てば次がくるのだが、そこが学生と社会人の時間に対する捉え方の違いだろうか。

バスはというと、MRTよりもっと不規則だ。30分も待っているのに、気配すら感じないこともたびたび。そうこうしていると、同じ路線のバスが3台続けてやってきたりする。
バスの運転手の給料は歩合制だと聞いたことがある。何本も往復すれば、それだけ歩合があがる道理なので、速く走れば走るほど報酬が増える。

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発車時に5〜7分間隔だったとしても、個々人の運転スピードで、その間隔が縮まったり長引いたりする。間隔が長かった後にきたバスには大勢乗り込み、それを後からきたバスが追い越して次の停留所の待ちぼうけ客を乗せているときに、さっきのバスがそれを追い越し...とうまく交互になればいいのだが、あとから来たバスが先行のバスをうまく追い越せないときなどは、最初のバスは常に満員、そのあとをほぼ空っぽの同じ路線のバスが追いかけるということもある。
待っていたバスがあまりに混んでいるときは、そのすぐあとに空のバスがくるだろうと期待して見送ったりすることもある。
そうなると、上述の男子学生とやってることに大差はない。

台北駅付近など、多くの路線がかぶっているバス停はだいたいいつも混んでいる。路肩に寄れないバスは、それでも二重停車のような形になって乗降車させる。
二重停車になってしまうと、バス停のあたりが運転手の死角になってしまって、そこに別の路線のバスがやってきて、手をあげていても気付かれなくてそのまま素通りされてしまうことも稀にある。それを追いかけるじーさんやばーさんも良く見る。

バス停で手をあげるスタイルもいろいろだ。
女子学生などは、肩と同じくらいの高さか、若干下気味に手を伸ばす。
私は、教室で挙手するようにしゃきっと手を伸ばすタイプ。海外では明確な意思表示はとても大事なことだ。

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手をあげてバスを待っていると、同じ路線に乗りたいじーさんやばーさんが私の前に集まって来る。私がすでに歩道のぎりぎりに立っているので、じーさんやばーさんは車道に出てバスの到着を待つ形だ。
私は身長が170cmあるので若干目立つ。きっと乗客からも運転手からもランドマーク扱いされているのだろうと思う。

割り込みされたような感じになるのだが、それは問題ないのだ。じーさんやばーさんが先に乗って空いてる席に座ってくれればいいし、私が乗るまではバスは動かないので車内での移動も安全というわけだから。
「近頃の若いもんは」という文句は台湾でもよく聞くが、台湾の若者は、それでも、清々しいほどさっと立ち上がって席をゆずる。
「お年寄りはいたわるもの」というのは台湾ですっかり身についた。

台湾のバスには両替機はない。バス停で15元を準備して握りしめて待つ。
いまは悠遊カードが使えるようになってずいぶん便利になった。
15元ちょうどがなくて困っていたら、「次乗るときに2回分払ってくれればいいよ」とそのまま降ろしてもらったことも数回ある。



下一班
ㄒㄧㄚˋㄧ ㄅㄢ


次の便。


2016年10月26日水曜日

運転が荒い台湾ドライバーとその笑い話

台湾のドライバーは運転が荒い。
前の車との間隔も狭いし、ウインカーを出さずに道を曲がる。
車の運転が荒いことによる笑い話もある。



小明搭一計程車,司機開得很快,經過信義路口時,遇到黃燈時,司機很快的衝過去。
小明大叫說:「剛是黃燈耶!好危險喔!」
司機說:「安啦!我哥哥他啊,闖了十幾年都沒事」
說著說著又到了仁愛路口,遇到了紅燈,司機又闖了過去。
小明:「實在是太可怕了!是紅燈耶!......」
司機回答說:「安啦!我也闖了十幾年也都沒事..」
到了忠孝X路口,碰到了綠燈,司機卻突然煞車。
小明:「咦?前面是綠燈為什麼停下來﹖」
司機:「等一下我哥哥會從那邊闖過來啦!」
小明:「@#$$%^&&*......」
(出典:闖紅燈的計程車司機

訳すとこんな感じ。

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明くんが乗ったタクシーの運転手はかなりのスピードで飛ばす人だった。信義路の交差点に通りかかったとき、信号は黄色だったがそのまま通り過ぎた。
明くん:「黄色だったよ!危ないなぁ!」(大声で)
運ちゃん:「心配すんな!俺の兄貴なんて何年も信号無視してるけどなんともないんだから」
話しているうちに仁愛路の十字路に。今度は赤信号だったがタクシーはまたそのまま通り過ぎた。
明くん:「怖いなぁ!いま赤だったよ!......」
運ちゃん:「心配すんな!俺だって何年も信号無視してるけどなんともないよ...」
忠孝X路の交差点ではちょうど青だった。が、運転手は急にブレーキをかけた。
明くん:「へ?青なのになんで停まるの?」
運ちゃん:「俺の兄貴が信号無視して飛び出してくるからだよ!」
明くん:「@#$$%^&&*......」

台湾人自身が笑い話にするくらいだから、それはもう本当に運転が荒い。
バスも然り。運転が荒いのは言わずもがな。バス停で手をあげて意思表示しないと、そのまま素通りされてしまう。
いまでこそ車内掲示板で「次は○○停留所」と表示されているが、台湾で暮らし始めた2000年当時はその案内すらなく、車内アナウンスがあるわけでもなく、通り過ぎるバス停に書かれている停留所名を目視して、あと何駅で降りるか自分で勘定しなければならなかった。
そんな感じだから、バスの路線図は必携。
乗り降りも素早く。じゃないと乱暴な運転の車内を、ふらふらしながら移動することになるし、降りきってないのに(ドアも閉まりきってないのに)発車したりするからだ。

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最初は戸惑ったけれど、慣れたら行動範囲が広がるので便利に使っていた。
日本に帰国してバスを利用したときに、手をあげなくてもバスが停まってくれるし、座るまで発車を待ってくれるし、降りるときは「停車してから席をお立ちください」と言ってくれるしで、日本人の親切さ具合に逆カルチャーショックを受けた。

台湾は車優位なので、歩行者優先に慣れた日本人が横断歩道を渡る様は、「歩行者がいるんだから停まるでしょ」と言わんばかりに、まさに車道に飛び出しているように見えてしまう。
台湾に限らず、歩行者用信号が青でもしっかり左右を確認してから渡るに限る。



闖紅燈
ㄔㄨㄤˇㄏㄨㄥˊㄉㄥ


信号無視。
闖:突っ切る
紅燈:赤信号

2016年10月25日火曜日

台湾で部屋探し〜1年目はビジネスホテル風03

ビジネスホテル風の部屋は、コンパクトにまとまっていて、必要なものは全部揃っていて快適だった。
電話回線が引かれていたけれど、ISDN契約されたものだったので、通話はできてもインターネット接続ができない。共用部分にあった客間の電話がダイアルアップ可能な回線だったので、それを使わせてもらえるよう不動産屋経由で大家に交渉してもらった。外国人が電話回線を契約するのって結構手間がかかる。保証人をつけるか、保証金として300NTDを支払うかだったように記憶している。



あるときは、部屋の鍵を持たずにロックしてしまって、入れなくなってしまったこともあった。
ドアノブについているポッチを内側から押し込んだ状態で閉じるとそのまま施錠されるタイプのもので、鍵を持っていなくてもそのままロックできてしまう。
ちなみに、台湾の一般家庭でも、ドアを閉めるだけでそのままロックがかかるタイプのものが普通なので、うっかり締め出される人は結構いるようだ。

ドアの外で途方に暮れていたら、隣室の男性が通りかかった。英語混じりの拙い中国語でなんとか窮状を伝える。すると、心得たとばかりに下敷きのような薄い板状のものを持ってきて、それをドアと壁の間の、ドアノブより下の隙間に差し込んで、上方向に素早く移動させた。果たして、こんな簡単なことでロックが解除されてしまった。
「こんな簡単に開錠できちゃうなら泥棒入りたい放題じゃん!」と思ったけれど、「謝謝!」と大げさにお礼を言っておいた。




そんなこんなで、隣人たちと少し話をするようになり、そのまた隣に住んでいるお姉さんとも話をするようになった。
台湾では、引越しのときに 隔壁鄰居 に挨拶するようなことはないので、このときまで誰が隣に住んでいるのか全く知らなかった。
隣のお姉さんとは、その後何回か一緒に酒を飲んだ。おつまみの定番「ひまわりの種」の食べ方を教えてくれたのも彼女だ。

その部屋は蚊もよく出る部屋だった。台湾は、本当に寒い冬の数週間と本当に暑い夏の数週間以外、蚊が出没しない日はない。人間と同じく、25℃前後が一番心地よく活動できるそうだ。
部屋を閉め切って冷房を入れっぱなしにしているのにどこからか入ってくる。日本の家屋ほど密閉性が高くないからだろう。
台北の冬が寒く感じるのも同じ理屈。屋内にいる限りは日本の冬の方が暖かいと言える。



隔壁鄰居
ㄍㄜˊㄅㄧˋㄌㄧㄣˊㄐㄩ


隣近所。ご近所の方。
中国語だと、隣と鄰、部首とつくりが逆になるのが面白い。



2016年10月24日月曜日

台湾で部屋探し〜1年目はビジネスホテル風02

台湾で部屋探し。
最初の部屋探しは、結局友人もお世話になったという不動産屋さんにお願いすることに。
日本人駐在員への貸し出しを専門にやっている不動産屋さんのようだった。
台湾の不動産屋さんというのは、通常は分譲のみを扱っているところが多い。賃貸ものは部屋の所有者と直接交渉する。



2016年現在は、日系不動産屋が賃貸を斡旋することが多くなったようだ。需要が増えてきたからだろうか。
台湾人の友人も某日系不動産企業に勤めているが、賃貸の仲介がメイン業務のようだ。
日本人は決まり事をちゃんと守るので、「綺麗に使ってもらえるから」という理由で歓迎されることが多い。
日本人としては、日本の賃貸マンションと同程度の水準をもったところに住みたいわけで、そうすると家賃もそこそこのものになる。
とはいっても、日本並みの家賃で、部屋とバスルームが1つずつ多いといった間取りのところが多いのかな。
シャワーの水の水の出が悪いとか、お湯の温度が安定しない(シャワー中に急に水になる)とか、いまだにプロパンガス使用の場所などもまだまだあるし、ゴミの集積所があるというのも重要だ。
台湾では、収集車が通る時間に合わせてゴミを持って道端で待つのがゴミ出しの基本だからだ。





頂樓 とは、屋上に増設された部屋のことだ。
レンガやコンクリなどを使用して間仕切りしてあるので、見た目は普通の部屋と遜色ないのだが、屋上に乗せられているものなので、台風の被害も顕著だし、なにより暑い。夏は蒸し風呂のようになる。
最上階の部屋のオーナーが勝手に増築して、年頃になった子ども達の子ども部屋にしたり、外部の貸し出したりするところが多い。
違法建築であるので、検挙されたら取り壊しだ。

晶華酒店そばの部屋は1年間だけ住んだ。
相場に比べて家賃が高かったのもあるし、一人暮らししていると、何も予定がない日はずっと引きこもれてしまうので、会話が不足してしまう。語学留学しにきてるのに、誰ともしゃべらないなんて本末転倒だ。
ということで、二年目からは 雅房 に住もうと部屋探しをすることにした。
紹介してくれた不動産屋さんに退出することを告げたら、ほぼ半額の家賃提示を受けた。
15,000NTD@月が、一瞬で8,000NTD@月にディスカウントされたのだ。
足元を見られていたのだと思わず笑ってしまったけれど。課題はそれだけではなかったので、住み慣れた部屋だったけれど、やっぱり引越しをすることにした。




雅房
ㄧㄚˇㄈㄤˊ


トイレ、浴室、キッチンなどを他の住人と共同で使用するタイプの賃貸。
出典:Wikipedia維基百科

2016年10月19日水曜日

台湾で部屋探し〜1年目はビジネスホテル風01

台湾に住む。
まず住まい探し。
台湾では家具付きで部屋を貸してくれるところが多い。
投資目的で貸し出しているところと、家族が独り立ちした・海外へ行ったなどの理由で余った部屋を貸し出しているところがあるからだ。



住まい探しも、色々と内見して探したかったので、最初の数日はホテル暮らし。
でも、やっぱりすぐには決められなかったので、旦那さんの台湾赴任で台北に住んでいた元同僚のマンションに居候させてもらった。

台湾では単身者用の部屋があまりない。
家族は一緒に住む ことが大前提なので、そのために分譲されるマンションがほとんどだ。
単身者用として貸し出しているのは、ワンフロアを無理やり区切ったものが多い。
でなければ、ルームメイトを募集してファミリー向け物件をシェアする。
ルームメイトは友人同士とは限らない。全く知らない人(もちろん事前に面接するなりして為人を確認)と一つ屋根の下で暮らすことも全然普通。
光熱費は頭割とか、電話料金は自己申告(国際電話とかするから)、順番で掃除当番とか、それぞれのハウスルールが決まっている。
いま流行りの民泊(Airbnbなど)では、見ず知らずの他人を自宅に泊めたりして、日本人にとってはちょっと驚きかもしれないけれど、実は日本人以外は結構平気だったりするのだ。

たぶん、日本人は「暗黙の了解」とか「言わずもがな」とか「空気読め」とかを、当たり前のこととして相手にも強要する/されることを想像するから馴染めない人が多いのだろう。
中国語も英語も、主語がはっきりしていて「私は〜〜だと思う」「あなたに〜〜をしてもらいたい」とはっきり伝える言語に対して、日本語は主語を省いて話すことが一般的なので、どうしても自分の意思を伝えることに抵抗が生じてしまう。だから相手に 察すること を強要する。
言わなくちゃ伝わらない の壁は、外国語習得にも通じる、日本人の最大の難関かも。








留学直前まで東京で一人暮らしをしていたので、台湾での新生活も当然一人暮らし用のアパートを探した。
このときにお世話になったのは、日本人向け(赴任者向け)の不動産屋さん。
台湾の不動産屋さんは、通常は分譲物件を扱うところで、賃貸はやってないところがほとんど。
いろいろ迷った末に決めたのは、晶華酒店近くの雑居ビルの7Fのワンルーム。
ビジネスホテルの一室ほどの間取りしかなかったが、荷物も少なかったし、テレビ・クロゼット・ユニットバス・洗濯機と乾燥機(同じフロアで共用)が部屋付きで、MRT駅にも近かったから。

いまだから思うけれど、学生寮に入った方がよかったのだろうと思う。
テレビだって、その番組のほとんどが中国語でまだよくわからないし、いまのようにネットで楽しめるコンテンツが豊富なわけではなかったので、人生地不熟 の土地での一人暮らしは本当に寂しかった。
留学を考えている方には、提携の学生寮に入ることを強くオススメする。少なくとも最初の半年くらいは。
学生の本分はなんといっても勉強なので、勉強に集中できる環境をつくることが大切。
「日本と同じように暮らせると思うな」って、頭ではわかっていても、実際に行ってみないと実感できないけれども。




人生地不熟
ㄖㄣˊㄕㄥ ㄉㄧˋㄅㄨˋㄕㄡˊ


[成語]人に知り合いはなく土地にも不案内。初めて訪れた土地なので万事様子がわからない。
出典:Weblio辞書中国語辞典


2016年10月18日火曜日

台湾のことを話そう

2000年の7月。前年の秋に親父を亡くし、その半年後に親しくしていた異性の友人を亡くした私は、日本には何の未練もなくなってしまって、人生総取っ替えのつもりで台湾にやってきた。
親父が死んで母が「こんな不便な場所に住み続けたくない」と木更津の一戸建てを売ってしまったので、遺産相続という形でちょっとだけ金持ちになった。弟が母と一緒に住むために買ったマンションに少しの荷物を置かせてもらって、単身台湾にやって来た。

親父が死んだとき、仕事を続けられなくなってしまった。自分でも想定外だったけれど、とてもショックを受けたようだった。
だから、台湾に出発すると決めたときは、何のしらがみもなかった。

結局、2000年7月から2012年まで、28歳から41歳の丸12年間を台湾で過ごした。

台湾での生活はとっても楽しかった。
もちろん楽なことばかりではなかったけれど、「もっと女らしくしなさい」「お姉ちゃんでしょ」と言われて育った私には、台湾人の個人主義、自由主義、「誰も私のことを気にしていない」という感覚が非常に心地よかった。

日本に全く未練がなかったのだけれど、台湾が好きで仕方なかったけれど、海外に住んだから日本のことを客観的に見ることができたし、日本のいいところもたくさん発見した。

ここでは、私の知る台湾のことをたくさん話そうと思う。