2017年8月9日水曜日

スコールは自然の打ち水

熱帯夜で毎晩暑い。
個人的な感覚だけど、台北より東京の方が暑い。
東京はエアコンの排気で蒸しているのだというけれど、確かにそうかもしれない。台湾は山も海も近いから、どこに行っても自然の風がある。



それと打ち水。
台湾では天然の打ち水がほぼ毎日降る。
午後2時くらい。夕立よりも少し早い時間に、ザバーッとバケツをひっくり返したようなスコールが降るのだ。
スコールなので30分もすると止んでしまう。

2000年7月に来台してすぐ、スコールの洗礼を受けた。
語学学校に向かうためにバスに乗っていたら、スコールが降り始めたのだ。
部屋を出るときはドピーカンだったのに、ほんの7〜8分ほどで黒雲が。まさに青天の霹靂。
台湾の大通りの歩道には 騎樓 と呼ばれる庇がつけられているから、バスを降りてひとまずそこに駆け込んだけれど、学校が入ってるビルはもう目の前なのに、騎樓が3mほど途切れていて、身動きがとれなくなってしまった。
ずぶ濡れ覚悟で3mを駆け抜けるか。それともここで30分やり過ごすか。
せっかく授業に間に合うように家を出てきたのに!

コンビニで傘を買えばいいんだけど、授業が終わる頃にはきっと止んでいる。
たかだか3m。ここさえ渡りきれば、今日はきっともう出番がない傘。荷物になるし、無駄遣いだし。
同じ方向へ行く人に話しかけて、傘に入れてもらっちゃおう。でも、なかなか声をかける勇気がでない。
聞くはいっときの恥、聞かぬは一生の恥!
勇気を出せばなんでもできる!
えいやっ!と1000%の勇気を出して、大きめの傘を持つ男性に「そこまでいきたいんです!」と、中国語で言ったんだか英語で言ったんだか覚えてないくらいテンパりながら、無理やり相合傘に入れてもらって、無事学校のビルの前に。
とにかく雨の勢いが激しくって、「きゃー!」とか言いながら若干密着しつつ、3mのスコールを渡りきった。
そのときの彼とは、それがきっかけで、その後連絡を取り合うようになり...

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...なんていう後日談はありませんが笑
その日以来、夏場は必ず折りたたみ傘を持参。
スコールが降る時間帯は、なるべく室内に居られるようにスケジュール調整をするように。

このスコールが汚れた空気を洗い流してくれるから、スコールが止んだ後は清々しい。
台北101とか貓空などの夜景スポットに行くときは、夏のこの時期、スコール後の時間帯を狙うといいかも。
貓空は、夕日が落ちるちょっと前に下りのロープウェイに乗るのがおすすめ。夕日と夜景と両方楽しめるから。
動物園站直前のビューが圧巻。

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騎樓
ㄑㄧˊㄌㄡˊ


アーケード。

2017年8月1日火曜日

台湾の葬式と親戚付き合い

親戚付き合いはとかく面倒臭いもの。
日本に帰国して違いを実感した一つに親戚付き合いがある。
日本の親戚付き合いは、台湾のそれと比べて非常に淡白に感じる。



携帯電話の普及で、いつでもどこでも連絡がとれるようになった。
台湾の年長者たちは、携帯もスマホも使いこなす。
LINEで孫とテレビ電話なんてお手の物だ。実益が手間を凌駕する。
基本的に新しもの好きの方が多いとも言えるかもしれない。

台湾で結婚してすぐのころ元舅が他界した。
私たち夫婦は結婚式をあげなかったので、台湾人家族の一員になって初の親戚総動員となった。
台湾の親戚付き合いで一番の難関はその呼び名だ。
日本で「おじさん」「おばさん」で済ませられるところを、中華圏では父方、母方、年上、年下かで呼び名が変わる。
ざっと羅列すると、

父の兄:伯父、伯伯
父の弟:叔父、叔叔
父の姉:姑媽
父の妹:姑姑
伯父の妻:伯母
叔父の妻:叔母、嬸嬸
姑の夫:姑父、姑丈

母の兄弟:舅父、舅舅
母の姉妹:姨媽、阿姨、姨母
舅の妻:舅母、舅媽
姨の夫:姨父、姨丈


「1番目の兄」とか「2番目の弟」とかは、その前に数字を加えて呼ぶ。
本省人の場合はこれが台湾語読みになるからさらにややこしい。

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台湾の葬式はすぐには行われない。
同居家族全員の生年月日を占った上で良き日を選ぶ。
元舅のときは1ヶ月以上先の日取りになった。
葬式までの期間、親戚が入れ替わり立ち替わりお悔やみを述べに家を訪れる。
父母の兄・姉を迎え入れる際は、家の門の前まで出向いて、ひざまづいて「わざわざご足労いただきありがとうございます」と礼を尽くしてお出迎えする。

葬式がすぐ行われないということは、荼毘に付す日にちも相当期間延期になるということだ。
線香の煙というのは懐かしい気持ちになるものだけれど、実は死臭を隠すためという目的もあるんだとか。
元舅の葬式でも線香を焚きまくった。

当時の私は、当地のしきたりなどには疎い外国人妻だったが、愛想良くしていたので「日本人はやっぱり礼儀正しい」と言ってもらえた。
面倒とは言え、礼を尽くすと可愛がってもらえる。
日本では「遠くの親戚より、近くの他人」というけれど、なにはともあれ血はやっぱり水より濃い。

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